2002年、地域のお年寄りの畑を手伝う「援農」を目的として、山口大学の学生がNPO法人学生耕作隊を立ち上げました。
地域のお手伝いに飛び回る中で、「自分達でも畑を耕してみてはどうか」というお話を頂き、耕作放棄地となっていた20ha の茶山を引き継ぎました。2011年からは、畑仕事はもちろんのこと、エネルギー・食を中心とした自給自足を目指し、引き継いだ茶山に定住を開始しました。その際にこの場所を「楠クリーン村」と名付けました。
翌年からは、農業や伝統的なものづくりなどの仕事を文化として残していきたいという志を持つアジア各国の若者との交流もはじまり、今ではお互いの現場で研修をしたり、協働の商品開発なども活発になっています。そして現在、楠クリーン村は「アジアへの登竜門」と掲げて全国の高校生や大学生を中心にインターンシップを受け入れています。自分の手で新しい社会をつくっていきたい!アジアに行って仕事をしたい!と志す若者が、どこの農村に行っ
ても活躍できるよう、言語や畑仕事、建築、そして経営など、日本にいるだけでは学べない価値観の多様性などを柔軟に学べる場所をコツコツとつくり始めています。